FC2ブログ

爆走ストルイピンカ

□ 覆面作家企画6  □

覆面作家企画6 Aブロック感想

A01 世界の秘境から

こういう種類の作品に寄せる感想ではないだろうが、皮肉ぬきの真面目な話、この呪い師の女性が、自分には愛しく思える。周囲より近代的な知性と意識を持ちながら、身は旧弊な制度に殉じざるを得ないって悲運の立ち位置が、何ともソソるんですよ。 ちょっと幕末の佐幕派みたいだと個人的には思う。
話は変わり、「離島の奇習だ奇祭だ」というけれど、「球を投げて、それを棒でひっぱたいて、その飛びようで国中ワーキャー」ってのも、一度頭をリセットしてみると、奇態な光景だ。ちなみに自分はゆるい虎党だが。
文章がナニゲに的確で巧い。


A02 真夜中のラブレター 

この詩の凡庸さはたしかに腹の立つレベル。「三人寄れば何とかなるかも」という数をたのみの談合根性が、詩作を三倍凡庸にしてしまう。彼らもdivideされなければ。パブリック・スクールって、体罰とか十八番な印象があるが、担当の先生はいないのか。


A04 灯 

背景のイメージが美しい。そして辺境の森の奥で、懐かしい前帝の御代=昭和の美しい女性言葉に出会えた。昭和40年くらいの街頭インタビューの映像を見ると、普通の若い女性が、まさにこんな言葉遣いで驚かされる。女性の言葉くらいには、男の中身も変わっていると思いたい。


A05 エダの花火

心理描写の文章が、鋭く何かを言い当てている一方、大状況や世界を説明する文章は、饒舌なわりにポイントが外れて、叙述の順番も不適当で分かりにくい。戦争というからには、国と国との間に揉め事があって、花火勝負の結果に沿って帰趨を決めているのだろうが、そのへんもハッキリしない。あえて、なのだろう。一人称視点でこそないものの、それはその世界を直視したくない主人公の心理の反映かも。


A06 羽虫 

千尋は深く、遥は広い。いや、ほら、名前の字の意味が。深く悩む千尋に、遥は広い世界を示すべきだった。NYでもLAでもいいよ。羽虫だって飛行機に紛れ込めば大洋を越えられる。そこには同じ悩みの人がいっぱいいて、すでに悩みですらなくなっている。自分も実はよく知らないので多分だけど。
余談だが、女子・千尋ちゃんを「ちい坊」と呼ぶのは親愛表現だが、男子・千尋くんを他人が「ちこちゃん」とか呼んだら、それはまず侮辱にしかならない。げに男女は非対称なり。


A07 一生分の

小細工なしにドンと突き出された槍の穂先は、幾重ものジャンルの壁に遮られて、いま一歩ここまで届かなかった。でもその壁は絶対のものではない。もう少し切先が尖り、押し出すトルクが強くなれば、きっと自分の心臓は貫かれるはず。


A08 dead

「番号を名前のように呼ばれる死神」って、どこかで記憶にあるが、コロナの名は、今回の「火」にも因んでいて上手いなー。失った人生を、弟に丸ごと背負われたりすると、まさに「ウザ重」だが、どこかで記憶には留めておいてほしいっていう気持ち、よく分かります。


A09 火消し参り 

キタキタの「秘密は等価交換」は、分かったようで分からないのが一層不気味だが、こちらの「そういうもの」は、分からないようでスッと腑に落ちる。「さよならをするみたいに」。そう。たしかに、離れて見ると、別れを惜しんで手を振っているように見えるだろう。


A10  キャンドル・ミッドナイト

広末涼子にキャンドル・ジュンは関係ない?  これが普通のブログ旅行記なら「フーン」で終わりだが、こういう場におかれると、 なんか勘ぐらざるを得ない話。痣は亭主によるDVの跡で、彼は今は殺され埋められ野菜の肥料になっているとか。


A11 PT

捕手光男っていったら達川?  彼も広島商業時代、甲子園で怪物を退治している。アンダースローのソフトでトルネード投法はさすがにないっしょ。どういうフォームだ。ゲームシステム上、セーブポイントはあるようで安心しました。あと気になるのは、リアルマネートレードはあるのか、とか。


A12 IRCオリンポス

「比較神話学」という言葉をふと思い出して、ウィキペディアを開きましたが、そこの記述、難しくてサッパリ分かりませんでした。作中から拾えたネタは、松田→広島弁?とか、車田とか。ただ「リンかけ」の十二神のひとり、プロメテウスは、もっと地味な負け方でした。

* 「覆面作家企画6 」目次へ戻る
*    *    *

Information

Date:2014/10/12
Trackback:0
Comment:0

Comment

コメントの投稿








 ブログ管理者以外には秘密にする

Trackback


+